紅一点「玉城詩菜」選手が青の軍団、名門 Team TOYO TIRES DRIFTに正式入団しチームでドリフト披露！

■玉城詩菜選手、地方選からD1ライツへ着実にステップアップ！ D1GP参戦も見えてきた

実力がモノを言う世界において、今は早、性差を論じる人はいないでしょう。アスリート界も同様で、男性であろうが女性であろうが、常人を超えるパフォーマンスを魅せてくれるニューカマーは、着実にスターダムを駈け上がっていきます。

注目の新人が続々誕生するモータースポーツにおいても、見逃せない選手がいます。

それが、プロフェッショナルドリフトシリーズ、D1ライツに参戦している、玉城詩菜（たまきしいな）選手です。

各種メディアにも多く取り上げられていて、早い人はもう目を付け応援している選手です。沖縄からプロのドリフターになる夢を抱き単身上京、ひたむきに挑戦を重ねています。

●柔和な雰囲気と裏腹に走りはかなりアグレッシブ！

本人はスレンダーでいたってゆるふわな雰囲気ですが、その走りはヒリヒリするくらい攻めの姿勢にあふれています。

実際、D1ライツ第6戦エビス単走予選では、加速区間でアグレッシブに踏んで行った結果、コースアウト。土手に乗り上げるカタチで横転までくらってしまいましたが、それでも無傷で生還したことで強運さも証明しました。

こうしたエピソードも、ファンのココロをつかんでいます。

●出会いは本庄での走行会。伸びしろをビビビと感じた師匠・藤野選手

2018年、まだ「原石」だった頃の玉城詩菜選手を見いだしたのは、何を隠そう藤野秀之選手でした。

川畑真人選手とともにTeam TOYO TIRES DRIFTの金看板であり、日本が誇るトップドリフターです。

現在、玉城詩菜選手は藤野選手が経営するファクトリー、ウィステリアに勤務しながらD1ライツへの挑戦を続けています。実は彼女は2級自動車整備士資格を所有しているのです。

ドリフトテクニックの直伝に加え生活基盤をサポートするなど、教える側の藤野選手の本気さも伝わってきます。

とはいえ、藤野選手直系だからといってやすやす勝たせてもらえるほど甘くなく、最終戦備北では予選落ちしてしまい、彼女にとってほろ苦いシーズンが終了しました。

●大先輩の胸を借りながら、テクニックだけでなくファンを大切にするD1選手としてのふるまいも学ぶ

そして、将来の可能性に賭けた大きな動きがありました。それが、玉城詩菜選手の「Team TOYO TIRES DRIFT」への正式入団です。

そのお披露目が、2023年9月24日のFUJI 86／BRZ STYLEの併催イベントコンテンツ、「TOYO TIRES“プロクセス”サーキットイベント in 富士スピードウェイ」内で行われました。

演出もド派手でした。ショートサーキットをフルに使い、180SXを駆る玉城詩菜選手が大先輩・藤野＆川畑選手のGR86とともに3連ドリフト。からのドーナツターンを決め、ストレートで停止したGR86の間にドリフトで滑り込み、縦列フォーメーションが完成すると、ギャラリーから大きな拍手が巻き起こっていました。