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Channel: 畑澤 清志 – clicccar.com
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【東京オートサロン2019】徹底的にリアルにこだわった、スモールの楽しみ方を提案するダイハツブース

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●どのクルマもすぐにでも市販されそうな雰囲気いっぱい

ダイハツブースは、多様なユーザーに向けさまざまな狙いのコンセプトカーが数多く並んでいました。ブースを訪れると、その物量に圧倒されます。

ひな壇を占めていたのはコペンの3態です。TOYOTA GAZOO Racingブースと同じく「COPEN GR SPORT CONCEPT」が並んでいたのですが、こちらはオレンジのボディカラー+ゴールドのホイールを履いたモデルでした。

そして、オートサロン開幕と同時に商談権の抽選申し込みが始まった200台限定の「COPEN Coupe」が並んでいます。2年前のオートサロンに出品され好評だったことから晴れて市販が決まったモデルです。メッキのメッシュグリルを配し、セロをさらにエレガント寄りの装いにしたのが「COPEN Cero SPORTS PREMIUM Ver.」です。

ミラ トコットも3態それぞれの個性あふれるコンセプトカーが用意されていました。ダイハツブースではおなじみ、往年のシャレード・デ・トマソ風の「SPORZA Ver.」と、思わず旅に出たくなる気分にさせるルーフラック「ACTIVE」、メッキのメッシュグリルがきらびやかな「Elegant」が並んでいました。

ハイゼットトラックも楽しさいっぱいのコンセプトカーが2台出展されていました。カラーリングもおしゃれですが、荷台を陳列棚に見立て、移動販売やカフェで独立開業という夢もふくらむ「HIJET TRUCK Marche」が注目を集めていました。
おしゃれな家を建てると人気のビルダー「カリフォルニア工務店」とタッグを組んだバージョンは、趣味のサーフィンと仕事の両方で活躍するピックアップトラック像を具体化しています。いずれもターゲットを絞り込んだかなりリアルな提案です。

北海道限定だった2014年リリースのミラココア「SNOW MIKU」バージョンから数えて3作目のムーヴキャンバス「HATSUNE MIKU Limited Package」に、さらに特別装備をトッピングした「ビーチクルージンVer.」も出品されていました。ルーフキャリアやヤシの木のデカールで夏っぽさを演出しています。

ブーン、トールの小型車にも、フレークを強めにしたダークカラーをまとった特別仕様が飾られていました。ブーンは「Elegant」、トールは「Premium」という落ち着いた上質感を狙っている提案モデルです。

未来を追うばかりでなく、過去のヘリテージもしっかりとフォローしていたのも印象的でした。ダイハツ社内の有志の集まりである「技術研究会」が手がけた往年のレーシングマシン「P-5」にも多くの人だかりができていました。
日本グランプリで優勝を飾ったこともあるマシンですが、最初からこのようなキレイな状態で保ってあったわけではなく、じつはエンジンは載っていなかったそうです。エンジンを探すことから始め、3ヵ月ほどの作業を経て完成したのがこちらのマシンです。

鋳物でキャリパーを作り直すなどレストア作業は地道なものでした。50年前のタイヤがアジア向けに同銘柄が存在するなどラッキーもあったようです。ダイハツがレース活動を行っていたことなど知らない世代にも響いたようで、同研究会が掲げる「人材の育成」「チャレンジングスピリットの復活」はレストア作業を通してひとつ深みに到達したようです。

それはギャラリーにも響いたようで、シニアなお客様の視線を釘付けにしている脇で、若者にとっても新鮮だったのでしょう。食い入るように見ていた姿が印象的でした。

(kaizee)

【関連リンク】

ダイハツ 東京オートサロン特設ページ
https://www.daihatsu.co.jp/learning/event/tokyo_as2019/


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